雑穀について

雑穀について

山間地が多く、夏季冷涼で冬季寒冷な気象の岩手県北部の食の基本は、雑穀でした。ひえを中心に、あわ、きびなどの雑穀が盛んに栽培され、これらを元に食文化が発達してきました。

岩手県での雑穀栽培は、昭和30年頃まで盛んに行われていました。近年の健康ブームにより注目を浴び始め、平成15年度、岩手県内の作付面積は、ひえ、あわ、きびの合計で、全国の約60%を占め、全国一の生産県です。特にひえの収穫量は全国で301t、岩手県で259tと全国収穫量の約86%となっています。

雑穀は、カルシウム、鉄などのミネラルが豊富で、無農薬で栽培できるため、健康食品やアレルギー対策食品として、首都圏を中心に根強い需要があり、雑穀を利用した新商品の開発、販売も増えています。


雑穀生産者

尾田川勝雄さん

尾田川さんの雑穀作りへの取組みは、20年前のマランサスが始まりでした。尾田川家は代々雑穀農家で、尾田川さんが21歳の時に尾田川農園と書かれたトラック一台と、「自分で作ったものを自分で売りたい」という思いで始めたのが、尾田川農園です。

尾田川さんの経営する尾田川農園では、人を雇用したり、自らが生産するのではない”契約農家”という新しいスタイルを取り入れています。又、栄養指導、経営相談、栽培指導などのアフターフォローも時間や曜日に関係なく、いつでも対応しているのも尾田川農園の大きな特徴です。

尾田川農園では、「無農薬」「公開して作ること」を前提とした、農家一軒一軒とそれぞれ契約し、契約農家で収穫されたものを引き取って、加工、流通させています。現在、尾田川農園と契約している農家は県北に88軒。その総面積は30町歩あり、年間の収穫量は20トンにもなります。

ここ何年かは雑穀の人気が高まり、注文が多く、生産が追いつかないそうです。

尾田川農園の売上比率は9割が県外。うち、4割は物産展での直販で占められています。県内では小学校や、病院にも卸しています。雑穀ユーザーの尾田川農園ブランド人気は高く、独自で発行しているリーフレット「Nature Culture News」は発行部数15,000部。このうち、5,100部はリピート客に毎月直接届けられています。

〔尾田川農園主な出展先〕
大阪(高島屋)、名古屋(松坂屋)、東京(東急)、横浜(高島屋)、札幌(東急)、八戸(三春屋)、仙台(三越)、盛岡など。

文:タムラ


↑尾田川農園発行リーフレット「Nature Culture News」



雑穀生産者

中道 ハルエさん

製粉した雑穀を販売する「ミル・みるハウス」

「ミル・みるハウス」ではソバ、イナキビ、アワ、ヒエ、アマランサス、ダッタンソバを売っています。高くても体にいいものは売れるんです。製粉した雑穀は、すごく評判が良いけれども「ミル・みるハウス」でしか販売していません。製粉は「ミル・みる会」会員が個人的に製粉所へお願いしている。会には、ソバに使う製粉の機械しかないから。雑穀を粉に加工する機械があればいいんだけど…。


ダルマヒエとソバを原料に、町の農林課と焼酎を開発
 軽米の農林課といっしょに、ダルマヒエとソバが原料の焼酎を開発しました。雑穀の独特な味がします。体にいい焼酎の原料が雑穀なら、さらに体にいいでしょう。


高齢化を見据えて、20年後の雑穀生産体制を
 今の若い人たちが会社を退職して年金生活になった頃、雑穀が植えてあれば、年金に加えて雑穀の収入で、年間の所得面で助かるでしょう。ただ、高齢になると刈り取りや調整、乾燥や加工はできなくなるので、県の農政部などが農業を助け、20年後に困らない方法を考えて、今から取り組むと、いいと思います。


畑で作ったヒエは、おいしい!
 田んぼで作ると、ヒエは収量が多くなる。それをいかに加工して使うのか。それは、その地区次第。作り方にもよるけどごはんに混ぜて食べるとき、畑で作ったヒエのほうが田んぼで作ったヒエより、ずっとおいしいんです。


販売にはインターネットも活用
 インターネットでは、宮城県方面からけっこう注文があります。見本を入れて送ると、注文した人が友だちなどに見本をあげる。そこで、また注文が入ることもあるので「雑穀の宣伝には、これがいちばんふさわしい」と、私は思っています。
 

大好きいわて産
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制作・運営 NPO法人いわて芸術文化技術共育研究所
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